こんにちは、三洋金属広報部です!
三洋金属では「資源の有効利用」を合言葉に、環境汚染の防止、資源の再利用を推進していくために日々奮闘しています。
しかし企業として活動する以上、会社として事業を継続していくことや、従業員満足度の高い環境を提供することも重要な課題です。
そこで今回は、中小企業診断士の松田慎二さんに、三洋金属の企業診断を実施していただきました!
中小企業診断士とは、企業の現状を第三者目線で診断し課題改善のためのアドバイスを行う専門家のことです。
松田さんと、松田さんと既知の仲である弊社黒本による、診断結果についての対談を前後編でお届けします!
出会いはライブハウス!企業診断のきっかけ
−−お二人はもともとお知り合いだったと伺っています。出会いのきっかけはなんだったのですか?
松本:私も黒本さんも趣味でバンドをやっていて、初めて会ったのはライブハウスなんです。そのあともライブを通じて何度か会う機会があり、交流が続いて今に至ります。
−−ビジネスとはまったく別の出会いだったんですね!そこからどのような経緯で、三洋金属の企業診断をすることになったのでしょうか。
松田:私から黒本さんに声をかけました。中小企業診断士として実務経験を積みたいと考えていたとき、ふと黒本さんの顔が思い浮かんだんです。以前より黒本さんから三洋金属のお話を伺っていたこともあり、診断させてほしいとお願いしました。
黒本:お話を聞いて、すぐに承諾しました。実は以前私も中小企業診断士の資格を取ろうと考えたことがあったんです。ただ、合格率が4%という非常に狭き門なので、三洋金属の仕事と勉強を並行して合格を目指すのは難しく、保留にしていました。なので松田さんが資格をとったと聞いて素直にすごいなと感動したという理由もあり、ぜひお願いしますと依頼しました。
−−三洋金属の企業診断は、どれくらいの時間をかけて実施されたんですか?
松田:1ヶ月ほどです。通常より時間をかけて、じっくりやらせていただきました。zoomで何度かお話の時間をいただいたり、財務諸表を見せていただいたりしました。
中小企業診断士から見た三洋金属の印象は?
−−中小企業診断士の目から見て、三洋金属という会社にはどういった印象を持たれましたか?
松田:まず強く感じたのが、バッテリーの中間処理とリサイクルを通じて、社会的に重要な役割を果たしている会社であるということです。作業手順や設備が、SDGsや環境に非常に配慮されていることに驚きました。
加えて、中小企業診断士として特筆したいのが、三洋金属は非常に強固なビジネスモデルが確立されているという点です。
三洋金属は、黒本さんのおじいさまが立ち上げられた会社と伺っています。先代社長と現社長が苦労と努力のうえで基盤をしっかりと作りあげた、安定している会社というのが一番大きなポイントですね。
−−それは具体的にどういったところから感じられたのでしょうか?
松田:競合の新規参入が難しいところです。三洋金属はバッテリーの仕入れから中間処理、販売までのすべての流れに独自のノウハウをしっかりと築かれています。そのため、新規参入で三洋金属を追い抜くのは難しいのではないでしょうか。
黒本:ノウハウの蓄積や作業効率化については日々試行錯誤で務めているので、そう言っていただけるのはとても嬉しいですね。
−−ほかには、カルチャー面での印象はいかがですか。
松田:三洋金属はSNSなどで、仕事内容や企業情報を積極的に発信していますよね。そういったオープンカルチャーがとてもいいなと思っています。診断にあたって、情報収集のためにブログも拝見しましたよ。
−−本当ですか!それは嬉しいです!
松田:一般の人からすると、リサイクル業は具体的には何をしているのかわかりにくい業種じゃないですか。それに、少し語弊のある言い方になるかもしれませんが、どうしても昔気質な古臭いイメージで見られがちだと思うんですよ。
黒本:その点は否めないですね。どうしても3K(キツい・汚い・危険)の仕事だという印象が先行しがちなところはあります。
松田:三洋金属では、そういったマイナスイメージを払拭をするための発信をしているんです。ブログに登場する従業員の方々も非常に楽しそうにお仕事をされているのが伝わってきますし、実際に診断してみて、社員のエンゲージメントがすごく高いことがわかりました。
会社と従業員のエンゲージメント−−内製化・属人化防止のためのスキルを身につける
−−先ほどSDGsや環境への配慮を感じたとお話されていましたが、それはどの部分から感じられたのでしょうか?
松田:環境保護のための抜きん出た企業努力でしょうか。たとえば、床にゴムの層を入れているとか。
黒本:工場の床材のことですね。床を「ステンレス・ゴム板・強化ガラス繊維」の3種構造にすることで、有害な液体が土壌に染み出すのを防いでいます。床構造については環境保護のための一番のこだわりであると同時に、弊社の一番の強みでもあるので、着目していただけて嬉しいです。
三洋金属の床構造についての詳細はこちら!
松田:企業努力の点で挙げると、さまざまな機械の製作や修理を自社で行っているところもすごいなと思いました。作業用の機械を社内で自作するというお話は、なかなか聞かないですよね。
黒本:「外注しないといけない」「特定の誰かがいないと仕事にならない」というような状況を作らないようにする目的です。できるだけ内製化できるように、機械担当・設備担当を専門的に育ててスキルの継承をしています。
機械の問題だけでなく、たとえば日々の作業でいうと、鉛の山をフォークリフトで持ち上げようとすると必然的に一緒に床もえぐれていきます。そういったときにわざわざ専門担当者や外部に依頼しなくても、社内で修理ができると早いじゃないですか。そのため機械担当者以外も溶接の資格を取得して、簡単な修理作業なら一通りの作業ができるようにしています。
−−内製化と属人化を防ぐための、2つの目的でスキル継承・育成を行っているんですね。
松田:スキルについては、社員が会社のために自発的に身につけて仕事に取り組んでいるように感じました。ほかの会社では、なかなかそうはならないですよね。社員と会社の絆、エンゲージメントが強いからこその風潮だと思います。
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後編ではいよいよ、三洋金属の圧倒的な生産性の高さと、その秘訣について触れていきます!
三洋金属、そしてリサイクル業界の置かれている市場や今後の課題についても語りますので、どうぞご期待ください!