三洋金属の「はたらくくるま」をご紹介!特注トラックを新調しました

こんにちは、三洋金属広報部です!

三洋金属では、先日2台のトラックを買い替えました。
これらのトラックは、リサイクル・中間処理事業ならではともいえる、特注の加工を施した車両なのです。

今回はこのトラックについて、詳しく紹介したいと思います!

安全のための秘密がたくさん!10tトラックのご紹介

まずは今回買い替えたうちの1台、大型トラックのご紹介です!

こちらは10tトラックと、非常に大きな車両です!ピカピカでかっこいいですね〜。
これまでは日野自動車のトラックを使用していたのですが、今回から新たにいすゞ自動車のトラックが採用されました。

ところで、以前のトラックは2014年に購入しており、約8年間使っていたことになります。
自家用車や一般的な運送用トラックに比べると、走行距離の基準を抜きで考えても、買い替え時期が少し早いと感じませんか?
三洋金属で使用するトラックは、老朽化が早いのです。
その理由は、三洋金属が運んでいる「モノ」にあります。

三洋金属はご存知のとおり、自動車用のバッテリーをメインに取り扱う、リサイクル・中間処理業者です。つまり、三洋金属がトラックに載せるのは危険物がほとんど。
特に自動車バッテリーは、解体処理を施す過程で、「鉛」や「希硫酸」といった有害物質が排出されます。これらは100%リサイクルされるのですが、特に希硫酸は金属を腐食します。
その影響で、それらを積み込むトラック自体を通常より短いスパンで買い替える必要が出てしまうのです。

新しいトラックの仕様について相談中

荷台から有害物質を漏洩させないために、トラック自体にもさまざまな工夫が凝らされています。
まず荷台の床材は、酸で腐食しないよう全面ステンレスで作られています。
通常のトラックの床材は鋼材やアルミ材が使われているのが一般的で、ステンレス製は三洋金属の特注です。
しかし、ステンレス製にしてもなお、酸の影響で少しずつ溶けだしてしまいます。そのため、どうしてもトラックの寿命が短くなってしまうのです…!

さらに今回、追加で改良した部分があります。
荷台には自動ロックが標準搭載されているのですが、それに加えて、手動ロックを追加しました。
荷台扉の両端をバルブハンドルによってロックするもので、これにより、有害物質の漏洩防止がいっそう強化されました!

使いやすさもバッチリ!ダンプカー(4t)のご紹介

続いて2台目、ダンプカーのご紹介です!
こちらもいすゞのトラックで、4tの中型車両になります。

ダンプカーは、廃パレットや廃プラスチック、バッテリーが入っていた鉄かごなどを、最終処分場に運ぶ目的に使われます。
大型トラックと違って有害物質を運搬する車両ではないものの、こちらも安全性にこだわった、三洋金属の特別仕様となっています!

アオリと呼ばれる、荷物を載せる部分の観音扉が開きやすくなるよう角度を調整したり。

アオリとキャビン(運転席)の隙間に、ゴミが入らないようカバーを付けたり。

このほかにも、さまざまな工夫が施されています!

「とにかく安全を最優先に」運転手・脇本さんにインタビューしました!

最後に、三洋金属でトラックの運転業務を担う、脇本洋一さんにもお話を伺いました。

–今回から車両が日野自動車からいすゞ自動車に変更されましたが、運転手としての違いは感じますか?

かなりの違いを感じます。一番大きいのは、段変速です。
これまで弊社で使っていた日野の車両は、7段変速でした。それが、今回のいすゞ車両は9段変速です。
何回か運転するうちに慣れましたが、運転操作自体は変わらないのに、最初はまったくの別物に感じましたね。

–普段の運転で気をつけている部分はありますか?

大型トラックは特に、バッテリーの鉛や希硫酸、つまり危険物を載せることがほとんどです。そのため、事故を起こさないことはもちろん、万が一にも取引先や公道で希硫酸を漏洩させるわけにはいきません。
安全第一は当然のことながら、できる限り走行が荷物に影響しないよう、細心の注意を払って運転しています。

安全のために、運行の作業手順には入念な車両と積荷の確認も含まれます。
希硫酸の漏洩がないか、朝の出発前に自社の駐車場でまずチェック。目的地に行き着くまでの道のりで、広場や駐車場に車を一時停止して再度チェック。
最後に、目的地であるリサイクル場の待合駐車場で最終チェック……と、希硫酸の漏洩がないか複数回に渡って確認しています。

–車両の清掃はどのくらいの頻度でおこなっていますか?

月のうちの第1、第3、第5土曜日のいずれかにおこなわれます。
三洋金属は第2と第4土曜日がお休みで、それ以外の土曜は『NO作業デー』といって、普段のリサイクル業務以外のことをする日に定められています。
工場では機械のメンテナンスがおこなわれ、車両担当は車の清掃をおこなうといった具合ですね。

あとは、汚れに気がついたときに軽く手入れもします。やはり日々の仕事で、少しずつ汚れていきますからね。
車体の表面もそうですが、卸し先の工場などに行くと、油が飛んでいたりタイヤのあたりがぐちゃぐちゃになっていたりするんです。
私たちの仕事上、どのような物質が付着しているかわからないので、こまめな清掃は必要ですね。
運転も積荷の確認も清掃も、とにかく安全を最優先に、日々神経を尖らせて業務にあたっています。

今回は新しいトラックのお披露目をさせていただきました。
お仕事に使われる大型車両の詳細は、普段なかなか深く知る機会は多くないので、とても興味深いですよね。

三洋金属では、日頃から使用する車両も、運転も、安心・安全を第一に努めています。
もし道で三洋金属のトラックを見かけることがあれば、ぜひ応援していただけると嬉しいです!

今後とも三洋金属の活動にご注目ください!