AEDの使い方を知ろう!AED講習と救助訓練を実施しました!

こんにちは、三洋金属広報部です!

三洋金属では年に一度、社内のISO委員会の主導のもとで、外部の専門家を招いての安全講習会をおこなっています。
今回は、2023年12月に実施された、AEDを使っての救助訓練の様子をお届けします!

実は知らない人が多い?AEDについて

防災訓練は、社内の安全保持や環境に配慮した活動継続を目的に、三洋金属社内に設置されたISO委員会の主導で実施されています。
2022年は消火器の使い方を学ぶ緊急時訓練を実施し、消火器の正しい使用方法を学ぶと同時に、防災意識のアップデートをはかりました。

今回新たに実施されたのは、AEDの使用方法の講習と救助訓練です。
AEDとは、電気ショックによって心臓を動かすための医療機器です。事故や病気などで心臓が痙攣し、血液を正常に流すことができなくなった人に対して使用します。

駅や学校、デパートやビルなどの主要な建物に設置されているため、街中で設置場所を見かけたことがある方もいらっしゃると思います。しかし、AEDの名前や存在は知っていても、具体的な使い方はわからない…といった方も多いのではないでしょうか。

近年では、自動車免許を取得する際には「応急救護処置」の教習があり、そこでAEDの使い方を学ぶようになっています。しかし、この教習が実施されるようになったのは2000年代前半のため、それ以前に免許を取得した人はAEDに触れたことがない方も少なくありません。

そこで、もしもの場合に備えてAEDの使い方をきちんと学び直すため、AED講習の実施が決まりました。

心肺蘇生は時間との戦い。現場を想定した実践訓練!

講習会の講師として、2022年と同じく、岡山南消防署の消防隊員のみなさんにお越しいただきました。いつもありがとうございます!

講習は、訓練用の人形とAEDのデモ機を使用しておこなわれました。

心肺蘇生で一番大事なのは、実はAEDよりも、適切な心臓マッサージをすぐにおこなえるかどうかです。そのため、AEDの使用手順はもちろん、正しい胸骨圧迫と人工呼吸の方法もしっかりと学びます。

次に、実際に人が倒れているのを発見したという設定で、実践をおこないます。
助けを呼んだり救急車を手配したりする人と、心臓マッサージをおこなう人とで、2人1組でのデモンストレーションです。

まずは意識と呼吸で、安否を確認します。その間にもう1人が、救急車を呼んだりAEDを運んだりします。

呼吸がないため、急ぎ心臓マッサージに移ります。
心臓マッサージで肋骨が折れてしまうのはよくあることらしく、消防の方は「とにかく力を入れて思いっきり圧迫することが大切。骨折してもいい、死ぬよりマシです」とおっしゃっていました。緊迫した現場で日々戦っている消防士の方の言葉に、重みを感じました。

AED装置が届いたら、電気ショックに移ります。
デモ機とはわかっていながらも、やっぱり緊張しますね…!

一連の流れを体験したあとも、人を入れ替えて何度も同じデモンストレーションを繰り返します。
こうして、AED講習と救助訓練は無事に終了しました。

岡山南消防署のみなさん、本当にありがとうございました!

「絶対安全」は存在しない。安全意識の向上で、安心して働ける職場作りを

今回の講習は座学だけでなく、実際に人が倒れている場面に遭遇した、という想定で実践的な訓練をおこないました。

訓練を体験した黒本常務は「講習を受ける前と受けた後では、意識が全然違います。AEDマップ(AEDが街中のどこに設置されているかを示した地図アプリ)の存在も、実は今回の講習で初めて知りました。知らないのと知っているのとでは大きな差があるので、講習を受けられてよかったです」と感想を語ってくれました。

ほかの従業員もみな「仕事ではもちろん、プライベートで何かあったときにもとっさに対応できるようになるので、非常に有意義な講習でした」と口を揃えていました。
三洋金属全体の安全管理や防災意識が、また一段アップグレードされたと感じます!

もちろん、何事もなく、AEDを使う機会が訪れずに過ごせることが一番です。そのための安全管理も怠らないよう、引き続き気を引き締めるのはもちろんのこと。
しかし、三洋金属は重機や電気機器類を多く取り扱う工場です。万が一の場合を想定して十分すぎるほどに備えておくことが、従業員の安全を守ると同時に、働く安心にもつながります。

これからも三洋金属では、ひとりひとりの安全意識を高め、安心して笑顔で働ける職場環境作りを大切に、日々の業務に取り組んでいきます。
今後もぜひ三洋金属の活動にご注目ください!