消火器の使い方、わかりますか?緊急時訓練の様子をお届け!

こんにちは、三洋金属広報部です!

三洋金属は産業廃棄物や危険物を取り扱う、リサイクルの会社です。そのため、日々の安全管理や事故防止などへの取り組みには非常に力を入れており、外部の専門家の方を招いての講習会をおこなうこともあります。

そこで今回は、2022年12月に実施された、緊急時訓練についてお話したいと思います!

三洋金属 ISO委員会の主導で開催された緊急時訓練

ところでみなさんは、ISO認証というものをご存知でしょうか。
ISOとは、国際的に定められた規格認証のことです。規格に則った活動をしていると認められた企業のみが、ISO認証を取得できます。

三洋金属は、その認証のうちの一つであるISO14001を取得しています。ISO14001は、環境マネジメントに関する国際規格で、地球や自然の環境に配慮した活動をおこなっている企業に与えられる認証です。

この認証は、取得したあとも1年に1度の維持審査と3年に1度の更新審査があります。それらのためには、専門認証機関の審査員に活動が維持できていることを、改めて認定してもらう必要があります。
ISO規格に則った活動維持のために三洋金属では、社内のメンバー+外部のコンサルティングの先生で構成された、ISO委員会を設置し、月に1度のミーティングをおこなっています。

ISO委員会では、ISO認証のためだけに留まらず、社内の安全保持や環境に配慮した活動継続のために、さまざまな話し合いや実践をおこなっています。
今回の緊急時訓練も、ISO委員会が主体となって開催されました。

緊急時訓練は年に1度開催されており、直近の事故・事件の事例やヒヤリハットをもとにテーマと実施内容を決めています。2022年のテーマは消火活動です。

三洋金属では日常的にバッテリーや金属を取り扱っており、それらは火災に発展する危険性を常に秘めています。金属が原因で発火が起きる金属火災は、消火に水を使ってはいけないという特性があります。水をかけると余計に火が強まってしまうので、必ず消火器や消火専用の装置を使わないといけません。

万が一火災が起きた際に、正しく消火活動ができないと大規模火災につながってしまうのはもちろん、危険物が外に流れ出てしまうことで、地球の環境に悪い影響を与えてしまう懸念があります。
正しい消火活動の方法は、従業員や会社の安全のために留まらず、地球の環境を守るためにも非常に重要なのです!

消防署のみなさんが、正しい消火器の使い方をレクチャー

緊急時訓練は、お昼の休憩時間を使って実施されました。
今回のメイン訓練は、消火器の正しい使い方を知ること。近隣の消防署から消防士の方をお招きして、消火器の使い方を直接教えてもらいます。
ちなみに、ISO委員会の外部コンサルの先生も、スマートフォンからリモートで参加してくださっています!

それでは、いざ訓練本番!
使用するのは本物の消火器ではなく、水が入った練習用の疑似消火器です。中身以外は本物同様です。消火器を構え、標的として設置したコーン標識に向けて噴射します!

最初は遠くから噴射し、火の具合を見ながら少しずつ近づいていくのがポイントです。
普段は消火器を使う機会がないので、緊張しつつも、新鮮でもあります。

消防署の方をお招きしての講習は、過去にも数回開催されています。いつも快くお力を貸してくださる消防士の方々には感謝しきりです…!
今回もとても丁寧でわかりやすい説明をしてくださいました。本当にありがとうございました!

その充電器、本当に大丈夫?近年増加する、リチウムイオン電池の過充電による火災

消火器訓練のあとは、消防士の方々から最近の火災事例について教えていただきました。消防署の方と話す機会は普段ないので、ありがたい機会です。
近年の火災の原因やヒヤリハットについての事例をアップデートでき、非常に大きな収穫となりました!

なかでも興味深かったのは、リチウムイオン電池の過充電による火災です。
最近では、メーカー純正ではない安いサードパーティ製のバッテリーが非常に増えています。手頃な価格が魅力で、このブログをご覧くださっている方のなかにも「スマホやパソコンのバッテリーはサードパーティ製」といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですがサードパーティ製品が安い理由は、過充電防止機能がない・安全のための構造が不完全などの点にあります。そのため、過充電や回路のショートにより発火し、火災につながってしまう…という事例が急増しているそうです。
すべてのサードパーティ製品がそうであるとは言い切れませんが、やはり安いには安いなりの理由があるのですね。なので少々値段が高くても純正品を使ったほうが安全だ、と教えていただきました。

三洋金属のメンバーも、「家に帰ったらスマホの充電器を確認してみよう」と頷いていたのが印象でした。実際に火災現場に出ている方々からこうして生の声を聞くと、安全のための意識が高まりますね…!

地球の環境保全と、人々の安全を両立する「緊急時訓練」

こうして、今回の緊急時訓練の過程が無事に終了いたしました!

緊急時訓練、並びにISO委員会の活動は今後も継続していきます。
ISO委員会発足当時の目標は、「埋め立ての産業廃棄物を出さない」「自社だけでなく、提携する企業もしっかりと選定し、燃料に活用したりきちんとリサイクルをおこなってくれたりする業者と取り引きする」といった、主に環境保全にフォーカスしたものでした。

しかし環境汚染というのは、不法投棄や産業廃棄物の排出といった、直接的な原因以外からも起こりえます。そのため環境保全のためには、あらゆる側面から多角的に考えて備える必要があります。
万が一の事故による汚染を出さないためにも、今回のような緊急時訓練は非常に重要です。三洋金属では今後も、こういった訓練を継続しておこなっていきます。

安全に働ける環境を作ることで、従業員が安心して働けるうえに、環境も保全できる。
従業員も、近隣の住民のみなさまも、そして地球も、みんなが安心・安全に暮らせる社会を広げていくために。
三洋金属では、これからも趣向を凝らした活動をおこなっていきます!

今後もぜひ三洋金属の活動にご注目ください!