銅のリサイクル過程を大公開!浜野工場に潜入

こんにちは、三洋金属広報部です!

三洋金属は1959年の創業以来、地元岡山県で非鉄金属を中心としたリサイクル・中間処理事業を行なってきました。
「資源の有効利用」を合言葉に、適切な処理と徹底した配慮による環境汚染の防止、限りある資源の再利用を推進していくことを目的に日々活動しています。

以前ブログで、自動車用バッテリーの解体の現場の様子や作業工程について記事にしましたが、実は三洋金属ではバッテリー以外にも銅のリサイクルも行っています。

今回は岡山県の浜野工場に潜入し、このリサイクル工程をお見せしたいと思います!
こちらも前回のバッテリー解体と同様に、写真付きでバッチリ解説していきますよ〜!

1.原料を運搬

三洋金属の浜野工場には、精錬所や金属屋さんから銅滓(どうさい)と呼ばれる銅のくずが、大型トラックに乗って日々運び込まれてきます。
この銅滓を原料に、リサイクルを行います。

なので最初の作業は、トラックからこの銅の原料を下ろすことです。
運び込まれた原料は1袋人つき1トンありとても人の手では動かせないので、天井から吊り下げたクレーンで荷下ろしを行います。

2.原料を粉砕

荷下ろしが完了したら、袋の中身をすべて外に出します。
とっても重いので、こちらもフォークリフトを使っての作業です。

この時点では、まだ原料は石のようなゴツゴツした形状です。

袋の中身を全部出し終わったら、ジョークラッシャーと呼ばれる粉砕機で粉砕します。

細かく粉砕するために、三台の粉砕機を使って少しずつ段階を経て砕いていきます。

ちなみに、原料の中には銅だけでなく、金銀など様々なものが混ざっています。
石くずの中に金や銀が混ざっているなんて、なんだか夢がありますね…!

こちらが粉砕して粉々になった原料です。
さらさらの砂みたいになりました!

3.原料をブレンド

原料の粉砕が完了したら、次はブレンドです。
原料には様々な種類があり、必要な量をあらかじめ計算した計算書があるので、その内容の通りに混ぜ合わせていきます。お菓子作りのレシピみたいですね〜!

フォークリフトを使って、満遍なく混ぜ合わせていきます。
ダマがあれば轢いて潰し、リフトで何度も繰り返し丁寧に混ぜていきます。ますますお菓子作りみたい!

ブレンドが完了した原料の山はこんな風になります!

4.原料を精錬所に運搬

最後に、ブレンドを終えた原料を銅の精錬所に運搬します。

まずはリフトを使って、大型トラックの荷台に積み込みます。
三洋金属の作業ではフォークリフトが大活躍ですね!

作業中の従業員をパシャリ。凛々しいですね〜!

積み込みが完了したら重さを計量し、パソコンで計量表を発行したら準備完了!

原料を積んだトラックは、銅の精錬所へと向かいます。

いってらっしゃい!

このあと、精錬所に持ち込まれた原料は銅のインゴットにリサイクルされます。
インゴットとは金属の塊状のもので、「金の延棒」と言うとイメージしやすいのではないでしょうか…銅ですが。笑

三洋金属ではこのインゴットの原料を、なんと毎月100トンほど出荷しています。
想像もつかない量ですよね…。
ちなみに、アフリカのサバンナで発見された過去最大記録のアフリカゾウが体重10トンだったそうです。
三洋金属からは、過去最大クラスのゾウ10頭分もの重さの原料が毎月出荷されている…!

さいごに

いかがでしたか?
見た目はただの石くずでも、しっかりとリサイクルすれば立派なインゴットになるなんて驚きですよね。

インゴットは素材として流通し、その後も様々な銅製品に加工利用されます。
物によっては、銅製品としての役目を終えたあと再びリサイクルされ銅インゴットに戻り…と資源が循環するというわけですね。

銅は銅鉱石から採取できる物質で、立派な地球の資源であり財産です。
限りある地球の資源を守るためにも、こうして三洋金属は日々リサイクル活動を続けています。

人々の安心な暮らしと地球という大切な財産を守るために。
三洋金属はこれからも、リサイクル活動や、様々な社会課題の達成に向けてチャレンジを続けていきます!

今後とも三洋金属の活動にご注目ください!