【インタビュー】前社長から、新社長へ。代表取締役社長の交代にあたっての、三洋金属のこれまでとこれから

こんにちは、三洋金属広報部です。

三洋金属では2026年4月1日付けで、代表取締役社長に黒本晋吾が就任いたしました。
旧代表 黒本明雄は代表取締役会長として、今後も三洋金属の経営に関わって参ります。

今回は、三洋金属のこれまでとこれからについて、旧社長と新社長の両名からそれぞれインタビュー形式でお話をさせていただきます。

役員の異動及び新経営体制(2026年4月1日付)

※2026年3月26日取材
※インタビュー内では、黒本明雄を「黒本会長」、黒本晋吾を「黒本社長」としております

黒本明雄会長–駆け抜けてきた35年間を、次世代に繋ぐ

–以前インタビューをさせていただいたのが、早いものでもう4年前になりますね。社長交代にあたって、まずは率直に今のお気持ちをお聞かせいただけますか。

今後も会長として会社には関わっていくのですが、35年間続けてきた社長業を息子に引き継ぎますので、これでようやく少しは楽ができるんじゃないかなというのが素直な気持ちです。

私が先代から三洋金属を引き継いだ頃は、何度か赤字が発生したり、銀行から借入をしてやりくりしたりしていて、これからどうやって黒字にしていけばいいんだろうと悩みも多かったので、ようやく肩の荷が降りた感覚です。

2022年のインタビューはこちら

–これまでの35年でさまざまなことがあったかと思いますが、振り返ってみて、特に印象に残っている出来事はありますか?

10年ほど前に、社屋を建て替えたときですかね。建て替えだけでなく、隣接地を購入してそこに新しい工場も建てました。それが今の東工場です。
建て替えのために銀行から新たに借入もしましたし、当時にしてみれば一大決心でしたので、大きな転換点だったと思います。
今では銀行への返済も終わって、会社としてようやく安定したのに加え、規模も多少大きくなりましたので、感慨深いですね。

–艱難辛苦を乗り越えて今の三洋金属があるのは、黒本会長の功績にほかならないことです。35年間を社長として勤めるなかで、ご自身が大事にされてきたことはなんでしょうか。

人としての信用です。これまで仕事でもそれ以外でも、社内外問わず多くの方と知り合ってきました。そういった方々からの信用を何よりも大事にしてやってきたつもりです。

–これまで当ブログでは、従業員を含めた多くの方にインタビューをさせていただいていますが、黒本会長が「信用」を大事にされているのが皆さんにもしっかりと伝わっていると感じます。

非常にありがたいことです。
特に従業員については本当の家族のように思っていますので、仕事以外でもしっかり時間をとって、みんなで釣りに行ったり、野球をしたりと、できる限り一緒にいるようにしてきました。

仕事の面でも、働きやすい環境を整えるために、積極的に機械を導入して楽になるよう努めました。
それこそ私が社長業を引き継いだばかりの頃は、現場作業がほとんど手作業でしたので、今よりも数段きつかったんです。なので、人を雇い入れてもすぐに辞めてしまう状況が続いていました。それを少しでも改善したくて、機械の導入を急いだという経緯があります。

–働きやすく定着率が高いことが自慢の三洋金属にも、そんな時代があったんですね。

ええ、昔はそうだったんです。なので、機械化によって業務の負荷を減らし、従業員の一人ひとりと向き合って人として信用しあえる関係を構築するよう努力しました。その積み重ねが、今の三洋金属を作り上げているのだと思います。

–これまで黒本会長が懸命に支えてきた三洋金属を、4月からは黒本社長に引き継ぐことになりました。黒本会長から見た、新社長・黒本晋吾の強みはどういった部分だと思われますか。

やはりITに長けているというのが大きな強みですね。パソコンを使った複雑な作業やIT導入は私には難しいので、新しい時代の効率化や働きやすさの改善を任せられると期待しています。

–黒本社長は、もともと別の企業での経験を経て三洋金属に入社されています。黒本会長から見て、入社当時に比べると「頼もしくなったな」と感じる部分もあるのでしょうか。

それはもう、全然ありますね。いち社員ではなく、役職者としてどんどん成長してくれました。
従業員に対する気配りであったり、会社全体をよくするための俯瞰の視点であったり、そういった点で非常に頼もしい存在になってくれたと思います。

–では、これから新たに三洋金属を背負っていく黒本社長に、大事にしてほしいことはありますか。

やはり人との付き合い方です。企業としては、従業員の皆さんにできるだけ長く楽しく勤めていただけるようにしたいというのが、一番の願いです。そのためには、相互のコミュニケーションが重要です。

一方的に伝えるだけでは、人はなかなかついてきてはくれません。相手をいかに理解して、そのうえで自分のことをいかに理解してもらうかが大切です。これは、私が35年の間に学んだことでもありますので、この価値観は引き続き大事にしてほしいです。

–最後に、三洋金属のメンバーへのメッセージがあればお願いします。

全員が経営者精神に徹して、人には愛情を、仕事にはファイトを持って奉仕してもらえればと願っています。
従業員の皆さんがそれぞれが、三洋金属の看板を背負っています。なので、肩書きも役職も関係なく、それぞれが事業を運営しているのだという意識でいてほしいです。

そして、私自身は、事業に対してやり残したことはないつもりです。全部やりきって、次の世代に会社を託そうとしています。
新しい世代の皆さんにもぜひ、やりたいことをやっていってもらいたいです。

黒本晋吾社長–「現状維持ではなく、上を目指していく」

–三代目社長就任、まずはおめでとうございます。今の率直なお気持ちはいかがですか。

難しい質問ですね…。社長業をやったことがないという意味では、不安もあるというのが本音です。ですが同時に「ついにか」という気持ちもあります。

–「ついにか」というのは、具体的にどういう感情なのでしょうか。

うまく説明するのが難しいのですが…長年どこかに存在した「己の人生のやるべきこと」のうちのひとつが、ついに目の前にやってきた、という感じです。
小中学生くらいの頃から、漠然とですが、いつか自分が三洋金属を継ぐのだろうとイメージはしていたんです。なので、「将来的にいつか訪れるだろう」と考えていたタイミングが、ついに訪れたか、といった感覚といいますか。

–黒本会長からも、幼少期から継ぐように伝えられていたのですか?

いや、それはまったく。強制させられたこともないし、継げと言われたこともないです。
ただ私としては、なんというか、「会社を継ぐ星のもとに生まれてきたんだろうな」という覚悟のようなものが不思議とあったんです。なので、金属系のことを学ぶために東北大学大学院へ進学しました。

–以前のインタビューでも伺いましたが、卒業後は三洋金属ではなく別の企業に入社されていますね。

はい。将来的に三洋金属を継ぐためには何を経験すべきかを総合的に考えて、ファーストキャリアは東レを選びました。三洋金属の主軸は金属リサイクルですが、その過程で発生するプラスチックについても知る必要があると考えたからです。

結果的に、東レでは有機化学の知識に加え、大企業ならではのしっかりとしたコンプライアンスや安全面での考え方を学べましたし、三洋金属では以前から取り入れている1on1をはじめ、弊社のような中小企業にはまだない文化も吸収して持ち帰れたので、経験しておいてよかったと強く感じています。

黒本社長の前職については、ぜひ2022年の記事もご覧ください

–社長を引き継ぐことになって、前社長の黒本会長からは何か心境などは聞かされていますか。

もともと「別に継がなくてもいいよ」というスタンスではいたようですが、私に継ぐ意志があることを知ったときは「嬉しい」と喜んでくれました。

社長業は私が引き継ぐものの、父も代表取締役会長として4月からも変わらず出勤します。
目に見えた社内の配置換えなども特にないので、一気に大きな変化があるというよりは徐々に私で実務を引き継いでシフトしていくイメージで、これからも二人三脚で頑張るつもりです。

–最後に、社長を引き継ぐにあたって、今後の三洋金属をどうしていきたいか、豊富や考えをお聞かせください。

現状維持ではなく、上を目指したいです。「停滞は衰退と同じ」という言葉もあるじゃないですか。停滞しないように一歩ずつ改善を重ねて、売上も社内環境も働きやすさも、色々な面をいっそう良くしていきたいです。

–黒本社長は、これまで常務だった頃から、社内の改善やDX化を積極的に進めていらっしゃいますよね。「一歩ずつ改善を重ねる」といった考え方は、そういった積極的な改革からも伝わってきます。

そうですね。なので、やることの大前提は良い意味でこれまでと変わらないです。
これまでどおり、良い部分は大切にして継続していき、もっと良くできる部分は変えていきますので、今後ともよろしくお願いします。

====================

1959年に創業した三洋金属は、これまでリサイクル活動による環境保全に尽力して参りました。そして、これからも変わらず、地球の未来と人々の暮らしを守る活動を続けていく所存です。

今後も変わらぬご愛顧のほど、従業員一同よろしくお願い申し上げます。