日報制度の開始!三洋金属流、運用方法と成果をご報告します!

こんにちは、三洋金属広報部です!

三洋金属では日々、どうすれば業務をより効率化できるか、より従業員が働きやすい環境を作れるかを、あらゆる側面から模索しています。

その一環として、2022年8月から新たに日報制度をスタートいたしました。
作業の生産性や進捗、個人の成果の見える化を目的に始めた日報制度。今回はその運用方法や、導入の成果などについてお話したいと思います!

作業量の見える化で、従業員のモチベーションアップにつなげる

これまで三洋金属には、毎日の業務についての報告制度が存在しませんでした。これには、三洋金属が社員全員でリサイクル業務に取り掛かる、いわばチームで一つの仕事をする会社であることが関係しています。

全員で一つの仕事を協力して行うため「作業状況や業務進捗を報告しなくても、互いに常に把握している」「従業員同士の関係が密であり、形式ばった報告がなくとも連携が取れる」といった、三洋金属の社風ならではともいえる理由があります。

では、なぜ日報制度を導入することになったのか。そこには、主に2つの目的があります。

1つが「従業員のモチベーション維持」です。
工場現場での業務はどうしても、同じような作業の繰り返しになってしまいます。当然ながら、勤続年数が長い人ほど同じ作業を毎日繰り返し行っていることになり、仕事へのモチベーションが下がってしまう可能性もあります。

そこで、日々の生産性の数値化による「成果の見える化」ができないかと考えました。
作業量を定量的にはかり、目に見える数字として提示することで「今日はこんなに頑張った!」と従業員に実感してもらいたい。そして「明日も頑張ろう」「明日はもっと頑張ろう」と、モチベーションを維持してもらいたい。このように考えたのです。

もう1つの目的が「作業の慢性化の防止」です。
前述のとおり現場作業は、大まかに括ればルーティンワークとなります。細かな作業内容の違いはあれど、手順自体は作業ごとに決まっており、やることは同じです。
しかし、どれだけ手慣れた作業でも、慣れによる慢心が起きてしまえば重大なミスや事故につながりかねません。
たとえ同じ作業の繰り返しであっても、毎日帯を締め直す気持ちで働いてもらいたい。そのためには、1日の終わりにあらためて業務を振り返ってもらうことが効果的なのではと考えました。

従業員のモチベーションアップと、作業の慢性化の防止。この2つの目的を同時に叶える試みとして導入されたのが、三洋金属の日報制度です。

Googleフォームとリマインダーの活用!手間なく簡単な仕組みに

日報制度の運用開始が決まったものの、日報の提出作業そのものが従業員の負担となってしまっては元も子もありません。
できるだけ手間や時間がかからない、かつ、提出漏れが防げる仕組みを考えなければなりません。

そこで、日報をGoogleフォームで提出する方法を採用しました。
Googleフォームのアンケート形式を使えば、スマホから決まったフォーマットに簡単な入力をするだけで済むので、時間はかかりません。

主な内容は、その日の作業内容と、バッテリーを解体する過程で出てくる有価物の重さの報告。これを1日の終わりに入力して送信すれば完了です。

加えて、社内の連絡に利用しているSlackでリマインダーを設定し、毎日就業の10分前に通知が自動的に飛ぶようにしました。これにより、記入・報告漏れを防ぐことができます。

これらの仕組みを整えたうえで開始した日報制度は、制度開始から約5ヶ月経った現在も、漏れなくスムーズに運用されています。

目標は、あらゆる側面での日報の活用!

主には従業員のモチベーション維持と、作業の慢性化防止のために導入された日報制度ですが、運用を続けていくなかで副次的な効果も上がりました。日々の数字を報告してもらいカウントすることで、在庫や仕入れの量が把握しやすくなったのです。

これまで在庫・仕入れ数、有価物の処理量などについて、数字として細かく把握しているのは現場では課長のみでした。
それが、日報を導入しその日の各作業の数字を作業員自身でカウントし報告してもらうようになったことで、計算がしやすくなり誤差も出にくくなりました。
この功績は単に「日報制度を開始したから」ではありません。従業員が日報をきちんと継続し、詳細な数字を漏れなく入力してくれているからこそでもあります。

同時に、日報をより活用するための目標も見えてきました。
今後は日報の内容と数字をもとに、誰がどの作業が得意で、それぞれどの分野での生産性が高いのかなどを分析していく予定です。その分析内容をもとに、作業の配置決めなどに反映したりと、さまざまな分野で有効活用できるよう模索しています。

現在すでに「誰と作業をしていて、どれくらいの稼働をしているのか」の数字の計測を始めています。将来的には、この数字をもとに、上司が相性の良い人員や作業の組み合わせを考えられるよう仕組み化できればと思案しています。

また、見える化された数字をもとに、人事評価にも反映していくことも考えています。
今後は会社やチームの全体評価はもちろん、個人単位での定量的な頑張りに対しても、今以上に評価できるようにしていきたいと思っています。

より従業員が働きやすい環境を作り、働く楽しさとやりがいを感じてもらえる会社を目指すために。これからも三洋金属では、日報制度のほかにも、あらゆる試行錯誤を繰り返していきます。

今後もぜひ三洋金属の活動にご注目ください!