こんにちは、三洋金属広報部です!
今回は、リサイクル業者のとある「あるある」な悩みと、新しくパートナーとなった企業様のご紹介です。
ぜひ最後までご覧ください!
これってリサイクル業者あるある?パレットで壁ができている!

皆さんは、写真のようなプラスチックパレットをご覧になったことがありますか?
これは、荷物の移動や保管のために使われる容れ物で、特に物流の現場や倉庫などで活躍する場面が多いです。
もしかすると、小売店などで仕入れのお仕事に携わる方も、納品の際に小さいサイズのパレットを目にしたことがあるかもしれません。
三洋金属でも、日々の業務にたくさんのパレットを利用しています(しかも、業者仕様のビッグサイズ!)。
バッテリーなどの重いリサイクル品を入れて保管したり、フォークリフトで移動させたりと、パレットはなくてはならない存在なのです。
しかし、長くパレットを利用していると避けられないのが…そう、破損です!

写真のパレットは劣化によって破損して使えなくなったものたち。役目を終えたパレットにより、工場の一角の砦が築かれる…この光景はきっと、リサイクル業者や物流業者の「あるある」ですよね…!
そもそも、頑丈なパレットがなぜ劣化・破損するのかというと、「プラスチックパレット」の名のとおり、プラスチックでできていることに起因します。
プラスチックは、紫外線や雨水に弱いという性質があります。そのため、使っているうちにどんどん劣化してしまうのです。
加えて、パレットに載せる荷物は重量があるものがほとんどです。パレットにバッテリーなどの重量があるリサイクル品を載せているだけでなく、フォークリフトでの積み替え作業の負荷もかかります。これらが相まって、一般的なパレットの利用環境よりも破損が多少早まっていると考えられます。
リサイクル活動のための新たなパートナー

では、劣化・破損で使えなくなったプラスチックパレットはどうなるのか。ゴミとして廃棄するのでしょうか?
いえいえ、弊社はリサイクル業者なので、そんなはずはありません。パレットを引き取ってリサイクルしてくれる専門業者にきちんと引き渡して買い取っていただいています。
しかし、これまで買い取っていただいていた業者さんは、県外の企業でした。そのためこまめに引き渡すことが難しく、引き渡しのタイミングまでは、三洋金属の工場の片隅にうずたかく積み重なっているのが日常だったのです。
ですが!
2025年、新たなご縁に恵まれて、岡山県内でパレットの引き取りを実施している企業「友晃産業株式会社」様と巡り合うことができました!
友晃産業様は、三洋金属と同じ岡山市南区に所在する企業です。同じ地域で協業しやすく、現在は共にリサイクル業務をおこなうパートナーとして、業務提携をとらせていただいています。

友晃産業様との出会いは、三洋金属のブログではお馴染み、中小企業診断士の松田さんの紹介がきっかけです。
松田さんを経由してマッチングしてもらい、初めて友晃産業様にプラスチックパレットを持ち込んだのが7月。そこから月に1回、繁忙期にはそれ以上の回数を持ち込んで引き取っていただいています。

一度に持ち込む量は、なんと約500キロ。4トンのダンプカーが満杯になる量です。
ちなみにパレット1枚の重さが約20キロなので、一回の持ち込みで約25枚ほど持ち込んでいる計算になります。25枚で500キロにもなるなんて、意外と重いんですね…!
リサイクルと経済の循環で地域活性化を目指す

友晃産業様では、不要になったプラスチックのパレットを引き取り、溶融させることで、別製品の原料へと再資源化しています。
生まれ変わった資源は、さまざまなプラスチック製品へと生まれ変わり、新たに社会で活躍するのです。
たとえば、カーストップと呼ばれる駐車場にある車の車輪止めや、コンビニの追突防止バー、公園の花壇に使われるプランター素材など。日頃はなかなか注視することはないかもしれませんが、実は街ではリサイクルプラスチックが大活躍しています!

友晃産業様の製品紹介ページもぜひご覧ください!
先述のとおり、プラスチックパレットは消耗品です。しかも三洋金属で使用しているパレットはビッグサイズ。県外の業者を利用していたときは、頻繁に引き取ってもらうのがどうしても難しく、置き場の確保が大変でした。
ですが、なんといっても友晃産業様は岡山の企業!しかも、三洋金属の工場から車で30分ほどのご近所さんです。
友晃産業様に依頼するようになったことで、自社便でこまめにパレットが搬出できるようになっただけでなく、配送コストも下げることが叶いました。
何より友晃産業様は、同じ岡山県内でリサイクル業を営む仲間です。
同じ地域内で支え合い、地元企業同士で経済や事業を循環させていける仕組みが作れたのは非常に大きな意義があると思っています。
日本全国にネットワークを持ち大掛かりな仕事をすることも大切ではありますが、やはり愛する地元・岡山に貢献していけることが何より嬉しいですよね。
これからも三洋金属では、リサイクルだけでなく地域貢献も考慮することで、持続可能なリサイクル業務の体制を改善・強化していきたいと思います!
今後も三洋金属の活動にご注目ください!
三洋金属株式会社 