SDGsにおける三洋金属の取り組み

こんにちは!三洋金属広報部です。
このブログは三洋金属の取り組みや社内の文化・業務内容について発信していく企業ブログです。

記念すべき第一回はSDGsについて、三洋金属が取り組んでいることをお伝えします!

SDGsとは?

みなさんはSDGsについてご存知ですか?

「SDGs(エスディージーズ)」は「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、国際社会全体が目指すべき目標として国連サミットで採択された「2030年までの達成を目指す17の目標」を指します。

国連機関を始めとして、政府、企業、学術機関、市民社会が目標を達成するための取り組みを奨励・実施し、地球上に暮らす全ての人々が「誰ひとり取り残さない(leave no one behind)」ことを取り決めとしてより良い世界を願っています。

(引用サイトhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

「世界から貧困をなくす」「地球環境を守る」「人種や男女の差別のない世界を目指す」など、社会をより良くしていくために全世界が一丸となる取り組みがSDGsなのです。

最近では新聞や企業のテレビCMなどでも見かける機会が多くなり、徐々に人々の中でもSDGs自体が浸透するようになりました。三洋金属も日本のいち企業として、この取り組みに積極的に参加し行動しています!

三洋金属での取り組み

三洋金属は1959年の創業以来、地元岡山県で非鉄金属を中心としたリサイクル・中間処理事業を行なってきました。

今では岡山県だけでなく、九州から中国、四国、関西地方、名古屋に至るまで西日本の幅広い地域での実績があり、多くのお客様から信頼のお声をいただいています。

「資源の有効利用」を合言葉に社会に貢献すること、適切な処理と徹底した配慮により環境汚染の防止、限りある資源の再利用を推進していくことを目的として日々活動しています。

当社はSDGsの課題に取り組むにあたり、中間処理業者の立場としてで何ができるかを考え、環境への配慮を主とした4つのテーマを掲げて活動しています。

使用済み鉛蓄電池の適切な処理による水質改善
廃酸の地下浸透を防ぐ工場設計
リサイクル事業の推進

三洋金属のリサイクル事業の中でも主事業となるのが使用済み鉛蓄電池の解体処理です。実はこの使用済み鉛蓄電池の解体、岡山県では三洋金属しか行なっていません。

使用済み鉛蓄電池には人体や環境に有害となる「鉛」や「希硫酸」が含まれているため、適切な中間処理が必要です。もし中間処理の過程で排出される鉛や希硫酸などが地下に浸透してしまうと、土地の汚染が引き起こされ、土地を入れ替えない限りは継続的に環境や人体に悪影響を及ぼしてしまいます。

使用済み鉛蓄電池を解体している作業写真。コンベアで流してまとめて解体します。

それだけ危険な作業でもありますが、三洋金属では安全研修やマニュアル整備といった社内体制のほか、工場設備にも土壌汚染を防ぐ仕組みを取り入れています。

工場の床材は「ステンレス・ゴム板・強化ガラス繊維」を用いた3種構造になっており、この床構造により有害成分が土壌に染み出すのを防いでいるんです。

ちなみに使用済み鉛蓄電池の解体処理で出てくるものは100%リサイクルで再利用されます。例えば鉛は製錬されてインゴットへ、希硫酸は建物等に使用される石膏の成分へ、外装のケースは溶かして新たなケースへ。つまり廃棄物を全く出さない、地球に優しい100%のリサイクルなんです。

社内環境の整備による「働きやすさ改善」
若者雇用に向けた社内文化の公開
月例会議による社内勉強会

三洋金属では働きやすい社内環境に配慮を行い、「働きやすい企業」をとことん目指しています。

例えば当社では定期的に上司と部下の「1on1面談」実施しています。これは従業員が日々の業務で気づいたこと、気になっていることを気兼ねなく相談できる場を作ることで、働きやすい環境を作っていこうというもの。この取り組みは従業員からも「気軽になんでも話せる場があることがありがたい」と非常に好評価を受けています。

さらに毎月社内では月例会を行なっています。そこでは現場レベルの課題や働きやすい取り組みをアジェンダとして、役職やポジションに関係なく話し合える場を作っています。

三洋金属では従業員が笑顔で働ける環境作りに取り組んでいます。

また、三洋金属では業界の雇用創出を生むために社内文化の公開を積極的に行なっています。今回スタートした企業ブログもその一環ですが、ホームページに地元岡山の若者に向けたPRとして、社内のイメージを掴んでもらうためのカルチャーデックも公開しています。

カルチャーデックはこちらからご覧いただけます。

社内従業員の働きやすい環境、社外へのオープンな情報発信、これらを並行して行うことで、業界全体の働きやすさ改善に貢献していきます。

禁煙手当支給による健康活動の推進
ISO14001に基づいた安全教育
災害時のリスク管理対策

従業員が健康的に働ける環境作りも三洋金属の取り組みの一つです。当社では禁煙手当の支給制度を導入し、社内禁煙化に力を入れています。「禁煙宣誓」を行なった喫煙者に対しても禁煙を支援するための手当を支給するもので、この制度により実際に社内で禁煙に成功した人が複数います!

もちろん健康面だけでなく安全面についても力を入れていてます。毎月の定常的な機械の整備はもちろん、使用済み鉛蓄電池から発生する希硫酸が場内の様々な器具や機械を腐食するため、安全に業務を行うためでも設備への配慮は徹底しています。

毎日使うフォークリフトの点検作業。健康と安全のための配慮は欠かせません。

他にも、当社ではISO14001認定(※)を取得していて、その一環で毎年12月には外部から人を招き安全に関する周知を行っています。過去の一例として、消防署の方をお招きし「金属火災が起きた時の対処」を指導をお願いする会は非常に有意義な時間となりました。

このように当社では「安心して健康的に働ける、安全な労働環境」のために、社内で徹底した研修・マニュアル管理を実施しています!

※環境を保護し、環境パフォーマンスを向上させるためのマネジメントシステム規格(詳細:https://www.jqa.jp/service_list/management/service/iso14001/

ITツールの積極的な導入・活用
電子マニフェストへの取り組み
岡山再生資源事業協同組合での積極的な活動
県からの請負業務で起きた問題の社内外への共有

古くからの慣習が浸透している業界では、新しい技術や文化を導入することがなかなか難しいという課題があります。リサイクル業界でも同様のことが言えますが、三洋金属では産業の発展・業界の進展として積極的にITツールの活用を取り入れています。

比較的業界では珍しい「G Suite」の導入を進め社内のスケジュールを可視化したり、勤怠管理では「ジョブカン」を導入し人事労務管理をデジタル化、他にも、リサイクル事業とは切っても切れない関係とされてきたマニフェストや事業所間の書類のペーパーレス化を率先して進めたりなどがあります。

業務の効率化のため様々なITツールを検討し導入しています。

当社は県内のリサイクル事業組合である「岡山再生資源事業協同組合」にて代表理事を務めています。そのような立場であるからこそ、同業界の発展に力を入れたいという思いがあり、率先的にITツールなどの新しい技術導入に挑戦することで、業界のデジタル化と技術革新に貢献できると信じています。

これからの三洋金属

このように三洋金属ではSDGsの目標達成に向けて、より良い世界を作るために、そして地球環境を保護し持続型社会を作るために様々な取り組みを行っています。

私たちの生活に密接な自動車は、この先も無くならない文化です。そのような産業に大きく関わっている使用済み鉛蓄電池のリサイクル事業は、環境保全から産業の発展、私たちの生活をより良くする「裏方」として大きく貢献しています。

私たちはリサイクル事業、すなわち地球の未来を守る一企業として、これからも様々な社会課題の達成に向けてチャレンジを続けていきます!