「不法投棄ゼロ大作戦」奮闘記!

こんにちは、三洋金属広報部です!

資源回収・リサイクル業界における最大の問題と言っても過言ではないのが、不法投棄です。

三洋金属浜野工場の敷地内には、一般の方でもご利用いただける資源ごみの回収場所を設置しています。

今回はその資源ごみ置き場に捨てられる不法投棄ごみについてと、不法投棄を阻止するための三洋金属の奮闘記をお届けしたいと思います!

資源ごみ置き場で回収できるもの

ご家庭で出た資源ごみは通常、指定された曜日や日にちに、行政の指示に従った方法でごみ出しされるのが一般的かと思います。

対して資源ごみ置き場は、ご自身でごみを持ち込んでいただくことで、24時間365日、いつでも資源ごみの回収が可能な場所です。

資源ごみ置き場で回収可能なごみは主に以下。

・新聞紙、雑誌、ダンボールなどの古紙
・びん、缶、ペットボトル
・乾電池、体温計
・天ぷら油

逆にこれ以外のごみは持ち込み不可なので、ご家庭で適切に処理していただく必要があります。

資源ごみは通常は週の決められた曜日にしか出せなかったり、可燃ごみや不燃ごみの回収サイクルに比べて頻度が少なかったりするので、持ち込めばいつでも回収してくれる場所があるのはとても便利ですよね!

不法投棄問題について

さて、この資源ごみ置き場ですが、先述の通り回収できるごみとできないごみが存在します。

粗大ごみや家電製品、金属などは回収できません。

回収不可のごみを持ち込んで捨ててしまうと不法投棄となり、違法行為として罰則の対象となります。

ちなみに個人が不法投棄をした場合、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が課せられます…!

ですが、これまで三洋金属の資源ごみ置き場には、日々さまざまなごみが不法投棄されていました。

業務用の容器に入った飲食店で使ったであろう油、扇風機、鍋、フライパン、靴、傘、などなど…。

資源ごみ回収場所は本来「町から不法投棄をなくしてきちんと資源をリサイクルしよう」という目的で設置されているのに、その回収場所に不法投棄がされてしまうなんて、とても悲しいことですよね…。

こうした不法投棄は、残念なことに三洋金属のごみ置き場だけでなく、全国であとを経ちません。

リサイクル業者として不法投棄問題をなんとか解決したい、そのためにはまず自社の敷地のごみ置き場から不法投棄ゼロを目指そう!

こうして私たちは、不法投棄ゼロ大作戦に乗り出したのです!

目指せ、不法投棄ゼロ!

もし不法投棄が目の前で行われれば、当社スタッフが捨てた本人に直接説明した上でお持ち帰りいただくことができます。

しかし資源ごみ置き場は、24時間365日開放されている場所。
運悪くスタッフのいない時間帯に持ち込まれてしまうと、防ぎようがないというのが実情でした。

そこでまずは、資源ごみ置き場の出入り口に監視カメラを設置することに!

といってもこれはダミーカメラです(笑)。

実際の撮影機能はないのですが「カメラを置いているぞ、不法投棄を見ているぞ〜」と圧をかけることで、抑制効果を期待したのです。

さらにダミーカメラの下には「監視カメラ作動中」と張り紙を出し威嚇効果も倍増!これで不法投棄がなくなるのでは…!?
と思ったのですが、残念ながらこれにはあまり効果が見られませんでした…。

こうなったら最終手段、ダミーではなく本物のカメラを導入しよう!

不法投棄が大激減!

というわけで、2020年末に満を持して、本物の監視カメラが導入されました。

敷地の入り口や敷地内のあちこちにカメラを設置!

今度はちゃんと本物ですよ〜!

監視カメラの働きは、主に以下の2点。

まず一点、夜間に人の動作を検知してLEDライトが点灯します。
盗難や空き巣対策と同じく、不法投棄をしようとしている人を明るく照らすことで、警戒心を抱かせることができます。これによって不法投棄を未然に防ぐ抑止効果が期待できるのです。

さらに通常の資源ごみを持ち込んできた人にとっては、手元が明るくなって便利という副次効果も!(笑)

もう一点は当然ながら、ごみ置き場を常時監視して映像を記録できるということ。

ちなみに、録画した映像はクラウド上で保管されて、スマホでいつでも見ることができます。

カメラが捉えた不法投棄の様子

スタッフが目を離している間の映像も残してくれるので、どんな人がどのごみを不法投棄したのか、車のナンバーは、特徴は…などなどの情報もバッチリです。

しかもこの映像、なんとスマホからでも手軽に確認できるんです!これならモニターの前で常に見張っていなくても、いつでもどこでも映像がリアルタイムで見られます。

これによって、現場にいないスタッフがスマホで「あ、いま不法投棄している!」と知ることができ、近くのスタッフに連携をとって不法投棄を行った人に直接注意をすることができるのです。

監視カメラの導入から程なくして、不法投棄を行う人たちを次々に特定することに成功しました。
不法投棄を行った本人に注意を行い、捨てていいごみとそうでないごみの説明をさせていただいたところ、なんと今年に入ってからの不法投棄が大大大激減しました!

この記事を書いている2020年4月現在も、不法投棄はほぼゼロ。
不法投棄ゼロ大作戦、大成功です!

資源ごみは地球の大切な財産

三洋金属の資源ごみ置き場では今この瞬間も監視カメラが稼働しており、不法投棄を厳しく取り締まっています。

ですが、不法投棄を行うかたの中には稀に、捨ててはいけないものだと知らずに持ち込まれる方もいらっしゃいます。

不法投棄を減らすためにも、もっともっとリサイクルに対する啓蒙を行っていかなければ…!と、私たちも身が引き締まる思いです。

資源ごみは適切に処理することで再利用できる、地球の大切な財産です。
ごみを減らすと同時に、ただ捨てるのではなく資源に生まれ変わらせることは、環境破壊が叫ばれる現代においての大きな課題です。

リサイクル問題が、未来の地球環境を守るとても重要な鍵を握っているのです。

不法投棄は地球の資源を無駄にし、環境を破壊する行為です。

いちリサイクル業者として、そして地球の未来を担う一員として、三洋金属では今後も不法投棄をなくしていくと同時に、正しいリサイクルを世の中に伝えていくように努めていきます。

今後も三洋金属の活動をお見逃しなく!